最近なにかと聞くMastodon(マストドン)ですが、一体どんなサービスなのでしょうか?
Twitterに似てるってのはわかってるけど…
今回は日本で着々とユーザーを増やし続けているMastodonのこれからと、どんな人がMastodonに向いているのか?に迫っていきたいと思います。
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目次
MastodonとTwitterの違いとは
Mastodonとは、ドイツのオイゲン・ロッコ氏が開発したサービスで、言ってしまえばTwitterとかなり似たサービスです。
Twitterとの違いを簡単に説明すると、
- ツイートではなく『トゥート』(吠える)
- 1回のトゥートは500文字まで投稿できる
と、ミニブログのようなサービスですね。
ちなみにTwitterの文字数制限は140文字でURLやハッシュタグなどで長くなってしまうと140文字以内に収まらないことが多々ありました。
しかし、それがTwitterのデメリットでもありメリットでもあります。自分の呟きを140文字以内に収めることによって『短く簡潔に』とユーザーが試行錯誤したツイートは読み手にとっても時間を無駄にせず、簡潔に理解することができます。
逆に500文字になってしまうとただ長いだけのだらだらした投稿が増えてしまうような気もしますね。
1つの会社に統制されないSNS
Mastodonは技術的にいうと、OStatusという分散型ミニブログのオープン標準を使って作られたサービスです。
ですのでLinuxの知識があれば誰でもインスタンス(サーバー)を立てることができます。
誰でもインスタンスを立てることが出来るということは、1社でユーザーを管理しているTwitterと違い、Mastodonは各インスタンスごとに投稿のルールを設定できたりクローズドのコミュニティ形式でインスタンスを管理する事も可能になります。
これが1つの会社に統制されないSNSと言われる由縁でもありますね。
例えばMastodonでインスタンスを立てれば社員、学生、職場、部活動などのコミュニティだけのインスタンスができ、さらに各インスタンス間のフォローやトゥートのやり取りも行えるので他のサーバーとの交流も出来るわけです。
ちなみに、各インスタンスごとにアカウントは違うので他のインスタンスでトゥートしたくなった場合はアカウントを作成する必要があります。少し面倒くさいかもしれませんね。
MastodonはTwitterを脅かす存在になるか
そんなMastodonですが、5月2日の時点では1608台のインスタンスがあり、56万人のユーザーが登録しており着々とユーザーを増やしています。
ちなみに、現在のMastodonの主なインスタンスは、
- pixiv『pawoo.net』:109,954人
- ぬるかる氏(個人)『mstdn.jp』:98,505人
- 『mastodon.socialUsers』:51,545人
- 『mastodon.cloud』:35,629人
- ドワンゴ『friends.nico』:36,629人
と、日本のインスタンスが上位を占めており、Mastodonに対する日本人の関心の高さが伺えます。
Mastodonは本音でトゥートできる
MastodonではTwitterやFacebookとは違い、炎上におびえる心配が無いため本音で交流することができます。
しかし、インスタンス間でのメッセージは間にインスタンス管理者が入るのでセキュリティの問題が指摘されます。完全に知らない個人のインスタンスにアカウントを開設する場合には注意が必要でしょう。
しかしそんなセキュリティの問題を解決するウェブクライアントが発表されました。それは『Naumanni』というMastodon専用ウェブクライアント。
『Naumanni』のウェブクライアントを使用したユーザー同士の通信はE2Eの秘密認証でメッセージのやりとりができ、インスタンス管理者に内容を知られずにトゥートし合うことができます。
Mastodonは必要ない!!
ここまでMastodonがどういうサービスか説明してきましたが、僕はMastodonはあまり必要ないと思います。
ハッキリいってTwitterで十分。ここまでTwitterやFacebookが広がっている世の中で『文字数が多く投稿できる』『クローズドコミュニティだけでトゥートできる』『だれでもインスタンスが立てれる』この理由だけで乗り換える人たちがどれだけ出てくるのか。
ではどういう人がMastodonを使ったほうがいいのか?
僕の主観だけで述べるとニコニコ動画系が好きな人はMastodon向いているんじゃないでしょうか?
ドワンゴが運営するニコニコ動画はニコ生などのコミュニティで活動するため、「なにかのコミュニティに属して活動したい」という人は向いていると思います。
例えば、好きな芸能人やYouTuberやニコ生主がインスタンスを立ち上げたからそこでアカウントを取得したり、好きなゲームや漫画といった同じ趣味を持った人同士のコミュニティツールとしては大変すぐれていると思います。
ただ単に、なんとなくMastodon流行ってるからインスタンス立ち上げようという人や、適当なところのインスタンスでアカウントを取得しても、おそらくやることがないでしょう。
まとめ
どうでしたでしょうか?
これから日本で広まると予想されるMastodonというSNSですが、あなたは利用してみようと思いますか?
最近ではお笑い芸人ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんがMastodonのインスタンス『mstdn.jp』にアカウントを取得して話題になりましたね。
マストドンをはじめたけれど…どう使って良いのかわからない…ツイッターとなにが違うのだろう…わかる人ぉ使い方教えて下さい! https://t.co/BEY8WiIYoi
— 田村淳 (@atsushilonboo) 2017年5月10日
完全にステマっぽいですが、そのへんは大人の事情ということにしておきましょう。
他にもMAX松浦ことエイベックス・グループ・ホールディングスの松浦勝人社長も、自前のインスタンス『masatodon.com』を立ち上げるなど、日本で無理やりMastodonを流行らせようという動きが広まっています。
そのうちAKB48グループのインスタンスも出来るんじゃないですかね?
みんなもやってみよう!(Twitterで十分じゃない?)
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